ご挨拶

 日本植物学会第88回大会は、2024年9月13日(金)の関連会議・集会等にはじまり、本大会を14日(土)~16日(月・祝)の会期で、宇都宮市で開催します。宇都宮での大会開催は、本学会の長い歴史の中で初めてです。

 今大会は、数年間に渡る新型コロナ感染症対策に苦しんだ大会運営の経験をふまえ、 (1)オンサイトの対面によるディスカッションをより一層活性化、(2)若い世代からシニア世代までの活躍を促進、(3)親しみやすい懇親会 (今大会は研究交流会です)、を実現したいと考えています。

具体的には、まず、今大会は本当にひさしぶりに「対面式のポスター会場」を用意しました。しかも、ポスター会場は研究交流会場に隣接しており、研究交流会で親しくなった人たちをその場でどんどんポスターの前に連れて行って、心ゆくまで議論していただけます。ポスター会場内には企業展示も設置しています。ぜひ有効にご活用ください。第2の試みとして、ポスドクや若手世代の方々に口頭発表の座長としてご活躍いただく働きかけをします。同時に、中堅・シニア世代の方々には、討論エンハンサーとして、学生や若手でまだ知名度のそれほど高くない研究テーマを発表するみなさんのポスター発表等に、アドバイスをしていただきたいと考えています。参加登録時に、そのような活動にご協力いただけるかどうかを伺いますので、ぜひ、積極的なご協力をお願いします。第3の試みは、研究交流会を宇都宮の特色を生かした「餃子の会」とすることで費用をなるべく安価に抑え、学生の皆さんにも気楽に参加して交流を深めていただきたいと考えています。

このような取り組みが次世代の研究者を育て、エンカレッジし、ひいてはこの研究分野の競争力ある持続的発展につながるものと期待しています。

 第88回大会に皆様を宇都宮にお招きできる期待を胸に、大会実行委員一同、心を込めて準備を進めています。多くの皆様にご参加くださいますようお待ち申し上げております。

2024年1月10日
公益社団法人日本植物学会第88回大会
大会会長 篠村 知子